「客足戻るまでまだまだかかる」まん延防止20日解除も 飲食店の覚悟
まん延防止等重点措置が今月20日で解除されることが決定しました。時短営業を行ってきた飲食店は、客足はすぐには戻らないと見込みながら、感染対策を徹底して客を迎え入れたいという声が聞かれました。
16日午後8時頃の那覇市です。街を歩く人の姿はまばらです。
「20日からまた伸びるのかなと思っていました。学校も大体今皆さん登校できるようになってきているので全部解除されて、みんなが外にいけるようになればいいかなと思っています。」
「今はまだ早いなと思いました。感染者がもっと多くなるかもしれない。」
全国で真っ先に先月9日から適用されたまん延防止等重点措置で夜9時までの時短営業や酒類の提供を中止してきた飲食店の客入りは厳しい状況が続いてきました。
なかむら家宇座徳人さん「うちは完全に時短営業で9時閉店なので1月はキャパ60くらいなんですけど、10人いるかいないか。」
観光客にも人気の沖縄料理店では、以前はこの時期プロ野球のキャンプで沖縄を訪れた観光客などでにぎわっていましたが。
「電話とかで何時まであいていますかというので9時までですというと、あ、わかりましたーというように。この時期なのでしょうがないかなと思います。」
重点措置が解除されたあとの営業は、しばらく感染者数の推移を見守りたいと話します。
「元通りであれば11時12時とかまで営業するんですけど、最近(感染者が)700とか急にがくっと人数減るわけではないのでそこまで、今まで通りなのか、もうちょっと状況を見て、閉店を早めたりとか自主的にというのもまだ考えている状況ですね。」
感染者数はまだ多いのではないかと街の人からも慎重な意見が聞かれました。
「いやーどうですかね。やっぱり飲みに出たいんですけど、何とも言えないですね。早く2年前のような状況、活気があるような状況に戻ってほしいです。」
重点措置の期間、オミクロン株の影響で飲食店やイベントの行動制限を緩めるワクチン検査パッケージが停止されたり、認証店よりも非認証店に対する協力金が高いことで感染対策に取り組んできた店が認証の取り消しを求めたりするなど混乱も起きました。
肉の福だ屋店主えいじさん「まだまだ解除されても(客足戻るまで)1か月2か月かかるんじゃないかなと思います。」
認証店として時短営業を続けてきたこの店では、引き続き感染対策を徹底して客を迎え入れていきたいと話します。
「少しでも来てくれているお客様がここで食べたら安心して楽しんで食事できるというところに集中させてもらってますので、まだまだ安心はできない中でお客さんがコロナ禍でも、安心して食事できるようなお店作り、そこに集中してやっていくしかないと思っていますね。」
県は流行はまだ続いているとして21日以降も、2時間以内、4人以下での会食を求めています。
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