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戦後闇市から発展 那覇市公設市場の衣料部・雑貨部が71年の歴史に幕 沖縄
那覇市の平和通りにある牧志公設市場の衣料部・雑貨部が28日、71年の歴史に幕を下ろしました。
牧志公設市場の衣料部・雑貨部は戦後、市内にあった闇市を集約し1951年に那覇市の運営で開設されました。
日用品や化粧品、それに着物が所狭しと並び旧盆や清明祭など年中行事の際は多くの客で賑わいました。
しかし時代の流れとともに客足は遠のき最盛期には200あった店も30あまりに減り、那覇市は去年、施設の閉鎖を決めました。
28日行われた閉場式には店舗の関係者のほか地域の人たちが駆けつけ思い出の場所との別れを惜しみました。
▽創業50年の呉服店を営む比嘉園子さん
「ここで(私の)子どもたちも成長して人並みの生活をさせていただきましたので全てに対して感謝です」
別の場所へ移転する店もありますが施設の閉鎖を機に店をたたむ人もいます。
▽60年間呉服店を営んだ眞志喜春子さん
「長い間やってきて、寂しいではあるよこれから後がね。(お客さんには)感謝しかできないですよこれまで長いおつきあいさせてもらっているからできたら何かねあげたいわけさ」
戦後から人々の生活を支えた施設は71年の歴史に静かに幕を下ろしました。
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