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自民党沖縄県連 30代元官僚に白羽の矢が立った理由 現職も出馬表明し選挙への動き本格化

今年7月に予定されている参議院議員選挙に向けて自民党沖縄県連は県出身で30代の元官僚の擁立を決めました。

現職の伊波洋一さんも出馬する意向を表明し両陣営で選挙戦に向けた動きが本格化します。

▽古謝玄太さん
「沖縄の声を国政に届け沖縄をそして日本を良くしていきたいと考え立候補を決意致しました」

参議院選挙の公認候補として自民党が擁立するのは総務省の元官僚で現在は民間のシンクタンクに所属する那覇市出身の古謝玄太(38)さんです。

参院選の候補者選考をめぐって自民党県連は当初前宜野湾市長の佐喜眞淳さんを有力視していましたが固辞されて振り出しに。

党本部からは今月13日の党大会までに候補者を決めるよう圧力がかかる中、急浮上したのが政治家への転身に関心を示していた古謝さんでした。

なぜ古謝さんに白羽の矢が立ったのか。

古謝さんは西銘沖縄担当大臣の事務所でインターンシップをした経験があり出馬に向けてアプローチしていたのも西銘大臣でした。

ただ県連内でもこうした動きはほとんど知らされておらず、今回の選考過程には戸惑いや驚きの声が上がっています。

「最初に聞いたときは寝耳に水だった。一部の幹部だけで人選するのはいかがなものか」
「知名度がなく選挙戦への不安が払しょくできない」
「選挙で勝つためには従来とは異なる視点で候補者を選ぶ必要があったのではないか」

官僚経験者が地元の首長選挙や国政選挙に立候補して政治家となる事例は全国ではよく見られますが沖縄ではほとんどありません。

▽自民党県連・島袋大幹事長
「復帰50年を皮切りに新しい人材を我々は発掘して、次の強い沖縄を作るためにはこのような人物が一番必要」

県連は近く党本部に公認申請し選挙に向けた動きを本格化させる考えです。

一方、玉城知事を支えるオール沖縄会議を構成する政党や団体も会合を開き、6年前の選挙で当選した現職の伊波洋一さんを支援する方針を確認しました。

▽伊波洋一氏
「復帰50年を迎えるにあたってもなお一層基地負担が増え続けている。教育の問題や貧困の問題を解決していく。そのことも含めて次の6年において解決に向けて取り組んでいきたい」

今後、各政党や団体で具体的な政策案をまとめ選挙態勢の構築を急ぐ方針です。

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