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辺野古不承認を取り消し 国土交通省

普天間基地の名護市辺野古への移設工事を巡り、国土交通省は8日沖縄防衛局が申請した埋め立て工事の設計変更を不承認とする県の決定を取り消しました。移設工事を阻止したい県は対抗措置を取る構えで再び法廷闘争にもつれ込む公算が大きくなっています。

沖縄防衛局は去年4月、名護市辺野古の埋め立て予定地で見つかった軟弱地盤の改良工事に向け設計変更を県に申請していましたが、県は去年11月、軟弱地盤の調査が不十分などとして承認しませんでした。

これを不服とした防衛局は国土交通省に対し行政不服審査法に基づいて審査請求を行っていました。

防衛局と県の主張を踏まえ審査を進めていた国交省は8日午後、設計変更を求める防衛局の主張を認め県の不承認を取り消しました。合わせて県に対し設計変更を今月20日までに承認するよう勧告しました。

不承認の決定が取り消されたことについて玉城知事は「裁決書の内容を精査した上で県として対応方針を検討したい」とコメントしています。

移設阻止を掲げる県の対抗策としては、第三者機関である国地方係争処理委員会への申し立てや国交省の裁決に対する抗告訴訟があげられます。

普天間基地の辺野古への移設計画を巡る県と国の闘争は再び法廷闘争に持ち込まれる公算が大きくなっています。

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