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渋滞や追突事故の要因にも 沖縄自動車道ETCの利用率低く

沖縄自動車道で通行券を取ったり、料金を支払ったりせずに料金所を通過できる「ETC」。このETCの利用率が県内は全国よりも低いことが分かりました。これに伴い渋滞や追突事故のリスクも高くなっているようです。

平日夕方の西原インターチェンジ。ETCレーンは車が次々通過していきますが手前の一般レーンは1台1台料金を支払うため車が列をなしています。

ネクスコ西日本によりますとETCの沖縄自動車道における利用率はおよそ65%と全国平均の92%と比べると27ポイント低いことが2020年度の調査でわかりました。

県内の料金所では2019年の1年間におよそ140件もの渋滞が発生し、これに伴って追突事故も多発しています。ネクスコ西日本沖縄高速道路事務所の松木洋明さんです。

ネクスコ西日本松木洋明さん「利用率が低いことによって料金所周辺でよく混雑が発生いたします。その混雑していることが要因となって料金所の広場とかですね。追突事故が発生する形になっております。令和元年度の実績になるのですが、沖縄自動車道の料金所周辺での事故は全国平均に対しまして2.7倍と非常に多い数字になっております。」

松木さんは県内でETCの利用率が低い要因の1つには料金が割引されることなどETCを設置するメリットがあまり周知されていないことがあると話します。

松木さん「一例にはなりますが那覇から許田まで平日20日間利用した場合、なおかつ往復でご利用された場合、現金だと約4万円の支払いですが、ETCであれば2万円ほど還元されるという形になります。」

料金の割引だけだけでなく渋滞緩和や交通事故のリスクを避けることにつながるETCの利用。ネクスコ西日本では利用率の向上に向けて新規でETCを導入する場合最大1万円割引する助成キャンペーンを6月末まで実施しています。

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