公開日

戦後の復興の歩みを知ってほしい 米軍撮影の写真15000点を寄贈

沖縄戦によって失われた文化財などの返還に取り組む琉米歴史研究会は、戦後復興に向けて立ち上がる人々の姿を収めた写真などを中城村と北中城村に寄贈しました。

アメリカ軍が戦後撮影した写真からは、何気ない日常の風景や復興に向けて歩み始めた人々の様子が写し出されています。

こうした資料1万5千点を中城村と北中城村に寄贈したのはNPO法人琉米歴史研究会です。

理事長の喜舎場静夫さんは40年にわたってアメリカ兵やその家族から資料を収集してきましたが、保管場所の問題などから行政への寄贈を決めました。

▽NPO法人琉米歴史研究会理事長・喜舎場静夫さん
「復興に必要だった勇気と力がどこから出てきたのかそれを今の若者たちに伝えたいですね」

これに先立ち喜舎場さんは写真を振り分けて目録を作成する作業を続けていました。

▽NPO法人琉米歴史研究会理事長・喜舎場静夫さん
「私たちNPOの最後の宿命です。本当に沖縄の財産ですよ。写真を見て今の人は分からないんですよ。どれくらい終戦直後は苦労しながら頑張ったのか」

中城村と北中城村は資料の一般公開に向けて写真が撮影された場所の特定や資料のデジタル化を進めることにしています。

▽中城村教育委員会生涯学習課・宮城早綾佳さん
「風景もそうなんですが、戦後たくましく生きてきたうちなんちゅの姿が写真から見ることができるので多くの県民の皆様にみていただきたい」

▽NPO法人琉米歴史研究会理事長・喜舎場静夫さん
「今の若者たちは忘れてはいけない。だから今からデジタライズして大勢の皆様がアクセスできるようにする」

寄贈された資料は準備が整い次第オンラインや展示会などで一般公開されます。

あわせて読みたい記事 ヤンバルクイナ

あなたへおすすめ! クマノミ 小 クマノミ 大きい