共に考え一緒に描く沖縄 照屋勇賢さん個展
海外などで活躍する県出身の美術家照屋勇賢さんの個展が那覇市で開催されています。
那覇文化芸術劇場なはーとで開かれている「CHORUS」は、南風原町出身で現在ベルリンを拠点に創作活動を続けている照屋勇賢さんの作品が展示されています。
沖縄が抱える基地問題や環境破壊など社会問題に対するメッセージが込められていて、照屋さんはこの空間で作品を見てもらう事が話し合うきっかけに繋がり、プラットフォームの役割を果たせればと話しました。
照屋勇賢さん「(基地問題は)距離を置きたくなるようなすごく難しい課題なんですけど、それとどう向き合うか非常に重要なテーマです。それがまさにジンブンや知恵を出し合うフロントラインだと思っててその要素作りが僕やアーティストの仕事だと思ってます。」
会場は沖縄の歴史や世相を描いた紅型を始め、沖縄戦の痕跡を風化させないための作品、それに沖縄の自然をイメージして造られたオブジェなど、沖縄への想いを馳せる空間になっています。
照屋勇賢さん「(タイトルの)CHORUSは名前から感じるのは合唱したり歌ったり音楽的な要素があると思います。コーラスには別の言い方でいうと共に一緒にという言葉が意味として添えられると思います。」
「分断されるんじゃなくて違う意見同士であってもバラバラではなく同じ場所にきて確認し合う、そういった意味で色んな人たちがプラットフォームに集まって意見交換したり何か一つのことを共有することもまさにコーラスと言えるんじゃないかとそういった場所を劇場で提供してくれている。」
活動する欧米では沖縄が非常に注目されていると話す照屋さん。海外での活躍を夢見る沖縄の若者たちへエールを送りました。
照屋勇賢さん「信じることがキーワードだと思っています色んな壁にぶつかるけれどもここまで来れた自分を認めてあげて次にやってくる自分の姿も自信を持って描いてそれを信じて活動してほしいです」
照屋勇賢展「CHORUS」は6月26日まで開かれています。
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