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沖縄の現状が「腑に落ちる」サンマデモクラシーが今度は本に!

テレビ番組から映画化され全国各地で上映されている「サンマデモクラシー」が今度は本になりました。アメリカ統治下にあった沖縄で奮闘してきたウチナーンチュの歩みはいまの沖縄を知り、これからの沖縄を作っていく示唆に富んでいます。

那覇市のジュンク堂書店では本土復帰50年を記念して沖縄をテーマにした本を多く陳列しています。その中でレジ横の一等地に並ぶのが「サンマデモクラシー」です。

森本浩平店長「映画が非常におもしろかったのでおそらく映画を観られた方はまた本も読みたいんじゃないか。ぜひこの機会にですねサンマデモクラシーの書籍を楽しんでもらいたいなという思いでいっぱいです。」

沖縄テレビが制作した「サンマデモクラシー」は去年映画化され、全国の映画館で上映されています。

サンマの関税を巡って魚屋のおばぁが起こした裁判が民主主義をかけた戦いに。知られざる沖縄の近現代史をコミカルに掘り起こしていった作品に感銘を受けたのが、東京にある出版社の島村真佐利さんです。

イーストプレス島村真佐利さん「東京でサンマデモクラシーの映画を観まして、これは絶対本にして復帰50周年に向けて作ったら色んな人に読んでいただけるのではないかと。」

自分と同じ本土の人たちにもこの事実を伝えたい。島村さんの情熱が無ければ書籍化は実現しませんでした。

イーストプレス島村真佐利さん「本土の人たちは沖縄戦は平和学習とかでやっぱり話しは聞くんですけど終戦から72年までの話しっていうのがなかなか知らなかったところだと思うんですよ。」

「(沖縄の人たちが)声を挙げてどんどん変えていったその力強さみたいなものにとても今の時代声に挙げにくいところがあると思うんですけどとても響くところだと思います。」

映画で監督を務めた沖縄テレビの山里孫存プロデューサーは本にする意義はどこにあったと考えているのでしょうか?

山里孫存プロデューサー「ある意味決定版というかテレビにも映画にもステップ踏んできたんだけど、映画っていう流れの中では残念ながら落とさざるを得なかったエピソードとか自分としてもやってきたことを全部形に残せるというのがいい体験だったと思います。」

沖縄の本土復帰50年の節目だからこそ、権利を求め、声を挙げたウチナーンチュの戦後の歩みを知ることが、これからの沖縄を作っていくことにも繋がると話します。

「これを読んでもらえると沖縄の近現代史というか今の沖縄の状況っていうのもすごく腑に落ちるところがいっぱいあると思うんですよね、あ~だからかというそれはぜひ色んな人に読んで欲しいと思いますね。」

サンマデモクラシーは県内の書店を中心に全国で順次販売されます。

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