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連日2000人コロナ感染の沖縄 「二次感染をいかに抑えるか」が重要

沖縄で連日2000人を超える新型コロナの新規感染者が確認され感染流行が続いています。
今後どのような対策が必要なのか、県の政策参与を務める県立中部病院の高山義浩医師に話を聞きました。 ※高山の「高」は「はしごだか」

▽高山義浩医師
「大型連休をきっかけに感染が加速している。沖縄県はもともと親族や地域との交流が活発。オミクロン株になってから全国的に子どもへの感染が広がっている。特に沖縄県は子どもの割合が高く子どもたちに感染が広がりやすいという地域性もある」

大規模な感染流行で懸念されるのが医療体制のひっ迫です。

特に救急診療は新型コロナの感染者や検査を希望する人が殺到し県立中部病院でも数時間待ちの状態となっていて、中部病院では一般外来の診療を電話診療に切り替えるなどして対応しています。

若い世代はオミクロン株に感染してもほとんどが軽症のままで回復することから、救急の受診は症状が重い人や重症化のリスクがある高齢者を優先させてほしいとしています。

▽高山義浩医師
「症状が重たいと感じられる時は救急受診を急いで受診していただいたほうがいいと思います。ただ一方で症状が軽くて症状さえ緩和すればご飯も食べられるし、子どもであれば遊ぶ事もできているということであれば、慌てて受診される必要はない」

市販の薬を服用し症状が治まれるのであれば自宅で療養するよう呼びかけています。

高山医師も委員を務める県の疫学・統計解析委員会は、今週の新規感染者の数が1万3000人から1万9000人に達すると推計しています。


▽高山義浩医師
「いま一次感染の波を見ているところ。大型連休で感染した人から感染した人達の『二次感染の波』がどれくらいの大きさになるかにかかっている。入院リスクの高い高齢者へと感染が拡大していった場合には救急のベッドが不足してくる事が起きそうだ」

二次感染の波を抑えるためには県民が感染を拡げないよう行動することが必要です。

▽高山義浩医師
「高齢者の家を訪問したり一緒に食事を摂ったりというのは控えていただきたい。家庭内感染を含めて高齢者へと拡がっていった場合には医療ひっ迫が明らかになってくる可能性もあるので、そこを防いでいく為に力を合わせていくことが必要」

高山医師は「個人的な考え」と前置きした上で、感染拡大に歯止めがかからなければまん延防止等重点措置の適用も検討しなければならないと警鐘を鳴らしています。

感染者の増加により県内ではPCR検査の予約が取りづらい状況になっていて、県の疫学・統計解析委員会は50代以下で基礎疾患がない人は市販されている医療用の抗原検査キットの活用を呼びかけています。

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