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キャンプ瑞慶覧ロウワー・プラザ 早期の返還実現を望む地権者

沖縄市と北中城村にまたがるアメリカ軍キャンプ瑞慶覧のロウワー・プラザ住宅地区は、国道330号線に面していて近くには大型商業施設もあります。
返還されるまでの間緑地公園として整備するために日米で共同使用とすることが決まりましたが、地権者は円滑な跡地利用に向け早期の返還を求めています。

約23ヘクタールのロウワー・プラザ住宅地区。

老朽化した住宅が点在しています。

アメリカ軍の再編に伴う基地の統合計画では、返還の時期を「2024年度またはその後」としていますが、既存の住宅をキャンプ瑞慶覧の別の場所に移すことが条件とされています。

日米両政府は住宅を解体し県民が利用できる緑地公園として整備するために、返還までの間共同使用することで合意しました。

本土復帰50年に合わせて岸田総理が基地負担の軽減策として突如打ち出しましたが、地権者にとっては「寝耳に水」でした。

▽地権者会・吉村正夫会長
「公園ということになると、造成とかが入るので、こちらの計画に整合しない造成が行われるとそれこそ返還が5年、10年伸びる。それでちょっと驚きましたけど」

ロウワー・プラザの地権者らは去年7月に地権者会を発足し、地元の自治体などと跡地利用について協議を本格化させようとしていました。

今月19日、沖縄防衛局から計画の詳細について報告を受け、この中では「緑地公園は景観を改善するための暫定的な措置」だと説明があったということです。

▽地権者会・吉村正夫会長
「公園整備と行っても単に緑地帯として置いておいて、自由な出入りを許すという話だった。自由に出入りができるようになれば、(土地の)境界の測量とかができるので、返還から引き渡しの期間が短くなる可能性は十分ある」

沖縄防衛局は来年度中にも老朽化した住宅の解体に着手しますが、具体的な返還の時期は見通せないとしています。

大型商業施設が近いことから跡地の活用に向けた期待値も高く、地権者たちは円滑な跡地利用のため早期の返還実現を望んでいます。

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