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玉城知事のゼレンスキーです発言に波紋 識者「軽率で認識問われる」

アメリカ軍基地から派生する課題の解決に向け、沖縄県が専門家を招いて開いた会議で、玉城知事がウクライナのゼレンスキー大統領を名乗って挨拶し冗談だと発言を切り上げる場面がありました。

厳しい状況が続くウクライナの指導者の名前を「冗談」として取り上げたことに、識者は「軽率で緊迫する国際情勢に対する知事としての認識も問われる」と指摘しています。

25日に県庁で開かれた会議は、基地問題や安全保障に詳しい専門家から意見を聞き、県の施策に反映することを目的としています。

その会議の冒頭で玉城知事は…

「ゼレンスキーです、よろしくお願いします」

ロシアの侵攻を受けるウクライナのゼレンスキー大統領を名乗って挨拶し、直後に「冗談」として発言を打ち消しました。

沖縄ではウクライナの惨状を77年前の沖縄戦と重ね合わせる人も多く、県もまた台湾海峡や尖閣諸島周辺で緊張が高まるなか「有事の際に沖縄が再び戦場になってはならない」と武力によらない平和的な解決を訴えてきました。

日本の安全保障に詳しい沖縄国際大学の前泊教授は「知事という重要な立場として軽率すぎる発言で、緊迫する国際情勢や国際政治に対する認識が問われる」と指摘しています。

夕方の会見で発言の真意を問われた玉城知事は次のように説明しました。

▽玉城知事
「たまたまゼレンスキーさんの話をしていたので、席につくときに他意も無くゼレンスキーですと言って。ウクライナの状況を軽んじていることは毛頭ありません。そのように誤解を招くような発言になってしまったことは本当にお詫びを申し上げたい」

玉城知事はこう述べた上で、「ウクライナの人たちに平穏な生活を一日も早く取り戻してほしいというのは偽りない気持ちで、発言は不用意だった」と謝罪しました。

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