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旧友の思い後世に 元全学徒の会が活動報告誌発行
沖縄戦に動員された学徒の生存者たちで作る元全学徒の会がこれまでの活動内容をまとめた冊子を発行しました。
県内21の学徒隊の生存者らで結成された元全学徒の会はこれまで沖縄戦で犠牲となった学友たちの数を記した刻銘版を設置するなど、戦争の悲惨さを後世に伝える活動を続けて来ました。
いま元学徒の生存者は全員が90代と高齢で年々活動できる会員は少なくなっています。
元全学徒の会宮城政三郎さん「生きているうちにどうしても悲惨な沖縄戦の実相を、我々の学友が、平和な世に生きたかったという無念の思いを後世に伝えていきたい。」
学徒たちの思いを形に残そうと元全学徒の会はこのほどこれまでの活動を記録した冊子を発行しました。この中では、戦場で命を落とした学徒一人ひとりの名前も記されています。
元全学徒の会瀬名波榮喜共同代表「学徒の声なき声に耳を傾けて、二度と沖縄戦みたいなことが起きないように、二度と沖縄を戦場にしてはいけない。」
この冊子は今後、県内の図書館に寄贈されるほか、元全学徒の会から購入することもできるということです。
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