那覇空港の国際線再開いつに？　外国人観光客受け入れ

新型コロナウイルスの流行でストップしていた国内への外国人観光客の受け入れが１０日から始まります。政府は６月から那覇空港でも国際線を再開する方針ですが、受け入れ態勢の構築には多くの課題が見えてきました。

那覇空港では２０２０年３月から国際線が全便運休していて、県内を訪れた外国人観光客は２年余りゼロの状態が続いています。

今年１月に国際線近くにオープンしたＭａｄｅｉｎピエール・エルメ。外国人観光客の受け入れ再開に店も期待感を高めています。

Ｍａｄｅｉｎピエール・エルメ新垣由記さん「コロナ禍でのオープンでしたので国内外のお客様のご来店を期待しています。沖縄の食材を使ったスイーツをご用意していますのでお客様に楽しんでいただけるように準備を進めています。」

羽田や成田空港など５つの空港に加え受け入れ再開の方針が示された那覇空港。２年間ストップしていた国際線を使えるようにするため空港や県は政府が示したガイドラインに基づき検疫や受け入れ体制の構築に乗り出しています。

一方で、肝心の海外路線の運航再開の見通しはなかなか立たたない状況です。

関係者によりますと那覇便の再開を検討している航空会社はこれまでに８月からの１社に留まっています。

その背景には、空港の施設使用料や人件費、高騰する燃料費などコストの問題が大きく外国人観光客の受け入れが今後どれだけ拡大するかわからず現状では航空会社も足を踏み出せないためです。

県も具体的な支援や協力は今後の調整になるとしています。

県観光政策課・担当者「２万人のうち実際那覇空港で１日あたりどれだけの受け入れの便数とか１便あたりの受け入れの旅客数というのが決まってこないと航空会社さんも収支を弾けないと。県としても支援や協力できるところについても今もやり取りはしてますけどそこが出てこないと実際検討すら出来ない。」

全国でも高い水準にある新型コロナの流行が続けば、県内の医療体制に外国人観光客を受け入れるその余力があるのかは疑問で、本格的な再開までには解決すべき課題が山積しています。