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平和の礎24万人の名前読み上げへ その意義と重み

沖縄戦などで犠牲になり平和の礎に刻まれた24万人あまりの全員の名前を読み上げる取り組みが行われます。戦没者の名前を1人1人読み上げることにはどのような意義があるのでしょうか。

山城志穂記者「糸満市摩文仁の平和の礎です。ここには24万人あまりのお名前が生きていた証として刻まれています。1人1人に思いを寄せながらお名前を読み上げる取り組みが行われます。」

1995年に建立された平和の礎には、沖縄戦を中心に戦争で命を落とした24万1632人もの名前が敵や味方、民間人や軍人を問わず刻まれています。

今月23日の慰霊の日に向けてこの全ての名前の読み上げに取り組むのは「沖縄平和の礎名前を読み上げる実行委員会」です。

高山朝光さん「その人たちの亡くなった状況、その人が生きているとすれば本当に立派な人生を歩んだであろうということへの想いを寄せながら名前を1人1人読み上げていただきたい。」

期間は12日から23日までの12日間で1日あたり22時間を想定しています。24万人もの名前を1人1人読み上げる。どれほどの力を費やす取り組みになるのでしょうか。

実際に礎に刻まれた100人の名前を金城わか菜キャスターが読み上げました。

読み上げにかかる時間を検証した主催者の1人も「戦没者を思うとこみあげてくるものがあり途中から読み進められなくなった」と話していました。

今年の追加刻銘も合わせると「24万1686人」という、想像し難い人命が失われた77年前の戦争、その1人1人が確かにこの世に生きていたこと。そして犠牲になったということを肌身で感じられる取り組みになるのかもしれません。

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