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革靴にもその一端が 洞穴の遺留品からみる沖縄戦の実態

鍾乳洞や陣地壕などの長年にわたる調査から沖縄戦の実態に迫る企画展が八重瀬町で開かれています。

企画展は沖縄鍾乳洞協会が530か所以上の鍾乳洞や避難壕などを60年近くかけて調査してきた集大成として開きました。

調査で見つかった遺留品などを数多く展示しているほか、轟の壕や摩文仁第32軍壕の測量図、糸満市座波で民家の井戸に横穴が掘られた珍しい避難壕なども紹介されています。

ことし八重瀬町の陣地壕から見つかった多くの革靴からも沖縄戦の様相の一端をうかがい知ることができます。

▽NPO法人沖縄鍾乳洞協会・山内平三郎理事長
「兵器では圧倒的にアメリカ軍に負けてるわけですね。おそらく夜襲をかけるしか戦いようがなかった。そのために足音がする革靴は脱いで、その現場において。(沖縄戦は)もう終盤に近いですから、ほとんど全滅ということで帰ってこれない。ということで靴が残ると。」

地上戦に巻き込まれた住民が生き延びた場所でもある鍾乳洞や避難壕を通して沖縄戦の実態を見つめる企画展は、八重瀬町の中央公民館具志頭分館で今月26日まで開かれています。

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