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沖縄でのシェア5割超 KDDI通信障害で多方面に影響

通信大手KDDIの全国的な通信障害で県内でも音声通話が利用しづらい状況となりました。
KDDIは4日午後4時の時点でほぼ回復したとしていますが、社会に欠かせない通信インフラのトラブルは県内にも大きな影響を与えました。

県内でKDDIの通信事業を担う沖縄セルラー電話によりますと、auとUQmobile、povoの回線の契約数は県内でおよそ75万件で携帯電話サービスの県内シェアで5割を超えています。

▽県民は ※正午ごろの取材
「仕事上電話とかSMS(ショートメッセージ)とかよく使うので、それで連絡が来ているんじゃないかと不安はあります」
「連絡、結局取りにくくなるわけだよね。向こうも俺に連絡できないし、俺も向こうに連絡できない。電話だけだからね。早く復帰(してほしい)」

通信障害で物流大手のヤマトホールディングスでは荷物の配送状況を確認するシステムで情報の更新がストップしました。

沖縄ヤマト運輸でも配達業務に支障をきたし、集荷や再配達の依頼の電話応対が出来ない状況が続きました。

通信障害の影響は救急救命の現場にも及びました。

▽那覇市消防局・城田覚さん
「救急隊については7台なんですけど、全てauとなっています」

那覇市消防局の救急車に常備されている携帯電話はau回線で通信障害が起きている間は病院などとやり取りを行う際にポンプ車など消防車に備えてある携帯電話で代用しました。

▽那覇市消防局・城田覚さん
「市民の救急サービスの低下を起こさないよう、それが我々第一前提ですので、これはやっぱり医療側との我々、これを使用して連絡取り合っていますので、それが一番大事なツールの中の一つですね」

また県の新型コロナの対応にも波及し2日と3日のの2日間、新規感染者で重症化リスクの高い300人のうち120人と直接連絡が取れない事態となりました。

KDDIは4日午後4時の時点で、音声通話・データ通信は全国的にほぼ回復しネットワーク試験の検証を行っていると発表しました。

沖縄セルラー電話の菅隆志社長は「県民のお客さまには多大なご迷惑をおかけし深くお詫び申し上げます。引き続き、完全復旧に向け努めてまいります」とコメントしています。

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