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日没迫るサンゴの浅瀬に取り残された男性 窮地を救ったのは・・・!

今月4日西表島沖でカヌーに乗っていた男性が浅瀬に取り残される水難事故がありました。窮地に陥った男性を救ったのは偶然にも近くを通りかかった一隻のクルーザーでした。

小室豊さん「助けてくださいという声が聞こえたんで、これはもう一大事だなと思って。」

西表島の沖合3kmの浅瀬に取り残されていた男性を救助した小室豊さんです。小室さんは西表島でカヤックやシュノーケルなどの自然体験ができるツアーを提供しています。

小室豊さん「その日はサンセットクルーズの予約が入っていまして11人のお客さんを乗せて、ここの上原港から出港していったんですよね。バラス島くらいまで行くと西表の外側に夕日が沈むのが見えるのでバラス島の近くまで行って夕陽を見るって感じだったので。」

西表島から北に3kmほどの沖合にあるバラス島はサンゴが堆積してできた地図には載っていない無人島で、干潮時にのみ姿を現し潮が満ちると島全体が海に沈みます。

いつも美しい夕日がみられるバラス島ですがこの日は少し状況が違っていたと言います。

小室豊さん「バラス島の東側のほうにサンゴ礁の浅瀬があるんですね。そこの上に(男性が)ポツンと立っていた。少し近づいたら一生懸命手を振って。」

今月4日午後6時頃、西表島の北にあるバラス島近くでカヌーに乗って釣りをしていた男性。海底に釣り針が引っかかったため男性は釣り針を外そうと、海に潜りましたが釣り糸が切れカヌーが波に流されてしまいました。

海に取り残された男性はその後足が着くような岩場に辿り着くきましたが、携帯電話などは流されたカヌーに乗せたまま。助けを求める手段もなく時刻とともに徐々に潮は満ち身体が海に浸かってきました。

窮地に陥る男性の目の前に偶然現れたのが小室さんたちの船でした。

小室豊さん「助けてくださいという声が聞こえたんで、これはもう一大事だなと思って。すぐその浅瀬に入っていけたので、もうすぐギリギリまで彼がいるところまで船を近づけて、あとは泳いできていただいて。本当すぐですね。」

この日、同じ時間帯に現場近くを航行していた船は他にありませんでした。

小室さん「(救助された男性は)シーカヤックとか慣れていたと思いますし、海の怖さも知ってたと思うんですけど注意事項を守らなかったというか、例えばライフジャケットを着ていなかったとか、そういうのが偶然重なって、こんな事故になったのかなと思うので。やっぱり海をなめてちゃいけないんじゃないかなというのは正直思いましたね。」

男性の命を救った奇跡の救出劇。海のレジャーの際には事故に遭うことも念頭にあらゆる準備を怠らないことが大切です。

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