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救急受け入れ限界超える 要請断るケースは去年の10倍

感染の拡大に歯止めがかからない中、県内の医療機関では救急搬送の受け入れがすでに限界を超えていて、必要な人に必要な医療が届かない危機的な局面を迎えています。

豊見城市にある友愛医療センターでは今月、新型コロナや熱中症などで救急搬送された患者の受け入れが25日までに過去最多の480件となっています。

患者は増える一方ですが1400人の職員のうち、およそ100人が感染するなどして欠勤を余儀なくされ、受け入れは困難です。

25日までに172件の要請を断るなど去年の同じ月の10倍に上り、本来は入院すべき患者も入院できない状態が続いています。

山内素直医師「今の沖縄の状況を見ると、沖縄県民であろうが、観光客であろうが、本当に必要な医療が受けられない状況になっていて、救急車を呼んでもすぐには病院が決まらないし、誰にでも起こりえる急な怪我で病気であっても、それにすぐ対応してもらえるような医療機関がもうなくなってきてる。」

県内では実際に医療提供体制のひっ迫で対応が遅れた熱中症の患者が死亡するケースも起きています。

救急隊員や家族などから他の病院で断られたためどうにか受け入れてくれという声に応えられないほど県内の医療提供体制は危機的な状況を迎えています。

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