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例年以上に注意を 熱中症で3人死亡 医療ひっ迫で対応遅れる恐れも
暑い日が続く県内では熱中症による救急搬送が相次いでいます。7月には高齢者3人が熱中症のため亡くなっていたことが分かりました。
消防庁のまとめによりますと7月25日から31日の間、県内で熱中症による救急搬送は63件に上っています。このうちおよそ6割にあたる37件が65歳以上の高齢者でした。
また県によりますと7月、熱中症で3人が死亡したということです。3人はいずれも高齢者で畑仕事や自宅の庭での作業中、また屋外で自転車に乗っていて熱中症になったとみられます。
新型コロナウイルスの感染拡大で県内の医療提供体制はひっ迫しているため救急搬送の際に受け入れ先の病院が決まらず、長時間現場に待機せざるを得ないケースも増えています。
熱中症になった場合でも対応が間に合わない恐れも強まっていることから、県は例年以上に熱中症に注意し特に高齢者や幼児など熱中症になりやすい人への目配りを呼びかけています。
屋外に限らず屋内や自宅の中で熱中症になるケースも少なくありません。また感染対策で普段マスクを着けていると思いますが、夏場においてマスクは熱がこもりやすいため熱中症のリスクが高まります。
そのため県は、屋外で人との距離が2メートル以上取れる場合はマスクを外すことを推奨しています。
炎天下での活動を避け、こまめな水分補給やエアコンの適切な利用で熱中症予防を心がけてください。
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