もはや災害…　救急診療制限拡大の一途

新型コロナウイルスの感染者が急増する中で医療従事者の休業も高止まりしています。県内の重点医療機関では多くの病院が救急診療を制限せざるを得ない状況に陥っています。

このうち県立南部医療センター・こども医療センターでは今月から入院の必要がない軽症者について夜間の救急受け入れを停止しました。

病院では新型コロナの感染拡大で多い時には１日２００人を超える人が救急を受診していましたが、看護師などおよそ９０人が感染などで欠勤を余儀なくされ体制が維持できなくなったためです。

救急科・土屋洋之医師
「患者と医療を提供する側のバランスが崩れたら災害なんです。重症の患者を受け入れられないという状況がくるのを一番危惧している。これ以上感染者数が増えたらドンドンそういうことが起こる可能性が高くなってくる。」

新型コロナの患者を受け入れている県内の２８の重点医療機関のうち少なくとも１０の病院が救急診療を制限しています。

医療現場からはこれまでで状況は最も厳しくこれ以上感染者が増えると他の診療制限も検討せざるを得ないとして悲痛な声が上がっています。