沖縄県知事選挙まで1カ月 三つ巴の公算
県内最大の政治決戦県知事選挙の投開票まであと1ヵ月となりました。
選挙戦は普天間基地の返還・移設計画をめぐる姿勢などを争点に三つ巴となる公算です。
9月11日に投開票される県知事選挙に向けて、これまでに立候補を表明しているのは▼現職で2期目を目指す玉城知事▼自民党が擁立した前宜野湾市長の佐喜真淳氏▼前衆議院議員の下地幹郎氏▼埼玉県のコンサルタント業の山口節生氏の4人です。
選挙戦では普天間基地の移設計画についてそれぞれが異なる主張をしていて大きな争点の一つとなる見通しです。
▽玉城デニー知事
「普天間基地の1日も早い危険性の除去を最大限の目標として取組み辺野古に新基地を作らせないということもしっかりと伝えたいと思います」
2期目を目指す玉城知事はこれまで同様に政府が進める移設計画に反対し、辺野古への移設によらない普天間基地の危険性除去を政府に求めることにしています。
▽佐喜真淳氏
「2030年という目標を持って国やアメリカ政府にもそれを要求要望して参りたいと思います」
自民党県連が擁立した佐喜真氏は移設計画を容認。すでに埋め立てられている部分を先行して活用するなど普天間基地の危険性の除去を図り2030年までの返還を目指すとしています。
▽下地幹郎氏
「私が言ってるような馬毛島を活用したものと、軟弱地盤はもう埋め立てしない。しっかりやったら対立の構図がなくなるので、それが出来たら県民が一丸となって経済政策生活政策に進めると思っています」
前衆議院議員の下地幹郎氏は普天間基地の訓練を鹿児島県の馬毛島に移転させて、普天間基地は軍民共用の飛行場として活用すると主張しています。
選挙戦は現職の玉城知事、佐喜真氏、下地氏による三つ巴となる公算で、基地問題のほかにも、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ県経済の立て直しや子どもの貧困対策などを争点に、熾烈な選挙戦が繰り広げられる見通しです。
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