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血統異なる子牛出荷 元人工授精師を書類送検 久米島町

久米島町で登録とは異なる血統の子牛が取り引きされていた問題で、警察は18日、元家畜人工受精師の男性を書類送検しました。

この問題は2020年久米島町で、市場価値の高い血統としてセリに出荷された子牛が実際には異なる血統だったことが相次いで発覚したものです。

出荷されたのは元家畜人工授精師の男性(50)が種付けさせた子牛91頭で、警察は18日、男性を家畜人工授精簿に必要事項を記載しなかった家畜改良増殖法違反の疑いで書類送検しました。

仔牛の出荷頭数が全国4位の沖縄にとって問題の波紋は大きく、信頼回復に追われたJAおきなわでは繁殖牛2000頭のDNA検査を実施したほか、県も人工授精の記録が適切につけられているか立ち入り検査を強化しました。

今回の書類送検を受けてJAおきなわは、「関係機関と連携し再発防止に取り組みお客様が安心して購入できる市場運営を行っていく」とコメントしています。


 
***再発防止に向けた沖縄県の対応***
問題発覚後、県は県内のおよそ300人いる人工受精師に新たに策定したマニュアルを配布し、家畜の人工授精の記録が適正につけられているか県の職員が立入り検査を行うなどしています。

***再発防止に向けたJAおきなわの対応***
JAおきなわは久米島で生産される子牛のDNA検査を継続しているほか、家畜の人工授精時に生産者が立ち合うことなど徹底し再発防止に努めているという事です。

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