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普天間基地隣の小学校の土壌から有機フッ素化合物を検出

普天間基地に隣接する小学校の土壌が人体に有害な有機フッ素化合物で汚染されている恐れがあるとして市民団体が先月実施した調査で、アメリカの環境保護庁が定めたスクリーニング基準のおよそ29倍のPFOSが検出されました。

普天間基地の消火訓練場の水から高濃度の有機フッ素化合物PFASが検出されことを踏まえ、市民団体「宜野湾ちゅら水会」は基地に隣接する普天間第二小学校の敷地内3カ所から土壌を採取し、専門の業者に調査を依頼しました。

5日に会見したちゅら水会によりますと、調査では裏門近くの土壌から1キログラムあたり1100ナノグラム、運動場のバックネット裏から700ナノグラムのPFOSが検出されました。

日本国内には有機フッ素化合物の土壌汚染について定めた基準はありませんが、アメリカの環境保護庁は詳細な調査が必要かを判定する「スクリーニング基準」を1キログラムあたり38ナノグラムと設定していて、今回の調査で最も高い値の1100ナノグラムは基準の29倍に当たります。

▽宜野湾ちゅら水会・町田直美さん
「早急に子どもたちのために1日も早く安全な学校になるよう対策をとってもらいたい」

ちゅら水会は宜野湾市に対し、詳細な土壌調査の実施を要請することにしています。

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