沖縄県地価調査結果 県内の上昇率は前年度より拡大 特に伸びた地域は?
県内の土地の価格・地価調査に関するニュースからです。地価調査は土地の取引における適正な価格となる指標を示す調査で毎年実施されています。
こちらが2022年度の県内の住宅地と商業地における上昇率の上位5市町村を表したものです。住宅地で2位。商業地で1位となったところが隠されていますが、大城さんはどこか見当つきますか?
正解は西原町です。なぜ西原町が上昇しているのか、そして、県内全体の動向について専門家に聞きました嘉数記者のリポートです。
地価調査は県内41市町村284地点を対象に行われ、住宅地・商業地・工業地前年度に引き続き上昇し上昇幅も拡大しています。
住全国と比べると住宅地と工業地の上昇率は全国で1位。商業地は6位といずれも上位を占めていて濱元毅不動産鑑定士は県内の人口増加などが背景にあると分析します。
▽はまもと不動産鑑定濱元毅不動産鑑定士:
「居住可能な平地面積が比較的狭いというとかですね、あと他府県と違って陸路がないので、どうしてもあの人や物流っていうものが那覇や中南部を中心に広がっていきますので」「景気が回復してですね、土地に対する需要が不動産に対する需要が伸びますと、やはり他の県に比べると少し価格の伸びが強いかなというところはあります」
中でも西原町は商業地の伸び率が2021年0.9%だったのに対し、2022年は6.1%と大幅に上昇し、県内で最も拡大していて住宅地も県内で2番目の上昇率となっています。
濱元さんは西原町がベッドタウンであることやモノレール駅周辺の土地区画整理事業が進んでいる為価格が上昇したとみています。
▽はまもと不動産鑑定濱元毅不動産鑑定士:
「駅周辺のですね、開発に対する期待感はやっぱり強いのは確かですね。それにちなんで新しい幸地インターチェンジですとか、街路整備事業が非常に今進められてまして、少し駅へのアクセスのしやすさもまた向上することが見込まれてます」
いっぽう、那覇市では松山地域の商業地が32年連続で最高価格となっていますが、去年に比べ価格は2.4%下落しています。
また、那覇市の商業地19地点の平均伸び率はプラス0.1%に留まっています。
▽はまもと不動産鑑定濱元毅不動産鑑定士:
「地元の消費客を対象とするような商業地だけではなくて、やはり観光客を相手にしているような商業地も、かなりありますのでそういったところを中心に、どうしてもまだコロナが収束見通しが出てきたといっても、まだ急にプラスに転じていないところはあるかなとは思います」
新型コロナの影響で2年間で伸び率は低調となっていたが、2022年の調査などを踏まえると上昇率は全ての用途で拡大傾向にあると総括しています。
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