公開日

辺野古サンゴ移植で審査請求 「私人なりすまし」の批判も

普天間基地の名護市辺野古への移設計画をめぐり、沖縄防衛局はサンゴの移植申請を県が不許可としたことを不服として農林水産大臣に対し審査請求しました。

埋め立て予定地のサンゴの移植について、沖縄防衛局は軟弱地盤が見つかった大浦湾側に生息する大型サンゴや小型サンゴ8万4000群体の移植を許可するよう今年7月に県に申請していました。

これに対し県は「軟弱地盤の改良に伴う設計変更は承認されておらず、工事を進めることも不可能なため移植の必要性が認められない」として今月5日に不許可としました。

これを不服とした防衛局は20日、農林水産大臣に対し不許可の取り消しを求めて行政不服審査法に基づき審査を請求したことを明らかにしました。

防衛局は県が軟弱地盤の設計変更を不承認としたことについても同様の手法で対抗措置をとりましたが、行政不服審査法に基づく審査請求は国民の権利の救済を目的とする制度で、県は「国が私人になりすまして地方に関与している」と批判しています。

あわせて読みたい記事 ヤンバルクイナ

あなたへおすすめ! クマノミ 小 クマノミ 大きい