正体不明のアーティスト バンクシー作品の見どころ
今月16日から浦添市美術館で始まったバンクシー&ストリートアーティスト展の作品をピックアップして見どころを紹介します。
イギリス出身のアーティスト・バンクシー。
「グラフィティ」と呼ばれるスプレーを駆使して制作された作品は様々な社会問題を風刺し世界から注目を集めています。
しかしその素性は一切知られておらず、神出鬼没のアーティストとして正体は謎に包まれています。
バンクシーの代表作である「BanksyThrower」は紛争が続くパレスチナで壁画として描かれ、火炎瓶の代わりに花束を持つ男性は暴力に対する皮肉が込められていると言われています。
▽来場者は
Q印象に残った作品は「花束を持ってあれが一番見たくて。伝えたいのをみんなが分かりやすくというのはすごくいいなと」
▽監修チームのフランチェスカ・カヴォラさん
「戦争や平和など私たちの日々の生活の中で社会的な課題はたくさんあります。彼は作品の中でこの重要な課題に関心を集めることを強調しています」
展示されているバンクシーのアート66点のうち今回ピックアップするのは「爆弾を抱きしめる少女」です。
▽フランチェスカ・カヴォラさん
「無垢な少女が爆弾を抱えた作品です。戦争や死といった恐怖に対して純粋さや少女など、相反するものを組み合わるバンクシーの象徴的な手法です」
作品の解説によると「子どもの純粋な愛が爆弾を解除して戦争と暴力に打ち勝つ」というメッセージが込められているそうです。
展覧会はバンクシーのほか様々なストリートアーティストが手掛けた作品、合わせて100点が展示されていて、来月10日まで開かれています。
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