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シイタケ産地偽装2年前から 仕入れ店舗は風評被害の懸念も
恩納村でシイタケを生産・販売している業者が宮崎県で収穫したシイタケを沖縄県産と偽って販売していました。
産地の偽装は2年前から行われていて、商品を扱う店からは風評被害を懸念する声が聞かれました。
宮崎県産のシイタケを沖縄県産と偽って販売していたのは恩納村でシイタケを生産・販売する「沖縄しいたけ田中」です。
産地が偽装された商品は県内のスーパーや道の駅に出荷されていて、恩納村のふるさと納税の返礼品にもなっていました。
また「沖縄しいたけ田中」が扱う乾燥シイタケや調味料にも宮崎県産のシイタケを使用していましたが沖縄県産と装っていました。
産地が偽装された商品は2年前から取り引き先に納品され続けていて、問題が発覚してから「沖縄しいたけ田中」の商品を販売していた店舗は購入者への返金に追われ、風評被害を懸念する声も聞かれました。
「沖縄しいたけ田中」の田中未一郎社長は沖縄テレビの取材に対し産地を偽った理由について「県産しいたけの需要が高まる一方で生産が追いつかなかった」と説明し、多い時は7割から8割ほど宮崎県から取り寄せたシイタケだったことを明らかにしました。
田中社長は「県民や関係者に迷惑をかけ本当に申し訳ない」と謝罪し、社長を辞任する考えを示しました。
警察や沖縄総合事務局の公正取引室によりますと、産地を偽装して販売した場合、不正競争防止法や景品表示法に違反する可能性があります。
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