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戦争で焼失した旗頭87年ぶりに 那覇市久米「青龍刀」が復活
沖縄戦で焼失した那覇市久米の旗頭「青龍刀」が本土復帰50年の節目に復活を遂げ、地域の人々にお披露目されました。
青空に向かって高々とかかげられた旗頭。
那覇市久米・大門(うふじょう)の一番旗「青龍刀」です。
那覇市久米には戦前4旗の旗頭がありましたが沖縄戦によって全て焼失したとされています。
本土復帰前から2010年頃にかけて1旗ずつ復元されてきましたが、旗頭を製作できる後継者が少なく、多くの費用がかかることから「青龍刀」の復元は手つかずの状態となっていました。
そんな中、実行委員会のメンバーらが中心となって製作技術を学び地域の人々の寄付によって最後の1旗「青龍刀」を完成させました。
この日は青龍刀に魂を込める「入魂式」が行われた後、早速地域の人々にその勇壮な姿が披露されました。
▽地域の住民
「ずっと久米に住んでいて、みんな地域の人たちが一生懸命頑張っています。とっても嬉しいですよ」
▽久米旗頭実行委員会・前川寛治青年会長
「(青龍刀が)綺麗に出来てとても嬉しく思っています。想定していたよりも重くなってしまってみんなちょっとビビっているんですけど、どんどん練習してみんなで美ら旗を躍らせるように頑張りたいと思います」
歴史と伝統をつなごうとする人々の熱意で復活を遂げた青龍刀は、来月9日に開催される予定の那覇大綱挽で87年ぶりにかかげられます。
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