再選の玉城沖縄知事　浜田防衛相に辺野古断念を求める

玉城知事は沖縄を訪れている浜田防衛大臣と初めて会談し、普天間基地の名護市辺野古への移設計画を断念するよう求めました。

▽玉城知事
「先日行われました県知事選挙を含めた過去３回の県知事選挙の投票をはじめ、辺野古埋め立てに絞った県民投票においても反対の民意が圧倒的多数で明確に示されています。政府はこの民意を真摯に受け止めて辺野古新基地建設を断念し県民の民意に沿う形での問題解決に向けて政府と県が忌憚のない意見交換ができる対話の場を設けていただきたい」

初めて浜田防衛大臣と会談した玉城知事は普天間基地の辺野古移設の断念や、基地の周辺から高濃度で検出されているＰＦＡＳへの対応を求めました。

また中国が沖縄周辺の海域で軍事活動を活発化していることを踏まえ、漁業者の安全を確保するために万全の措置を講じ、外交努力で緊張緩和を図るよう要請しました。

これに対し浜田大臣は「日米同盟の維持と普天間基地の危険性除去を考えた場合辺野古移設が唯一の解決策」と従来の政府の見解を繰り返しました。

一方、石垣市などで整備を検討している有事の際に住民が避難するシェルターについては「抑止力になる」と述べました。

▽浜田防衛相
「それが（シェルター）しっかり整っている所にミサイルを撃っても効力を発しない、ミサイルの効果が効かないという事であればそれは抑止効果に繋がるわけであります」

浜田大臣は２９日、名護市の渡具知市長やキャンプシュワブに隣接する久辺３区の区長と会談する予定です。