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ノーベル賞受賞のペーボ教授が受賞の喜びと今後の展望を語る
2022年のノーベル生理学・医学賞を受賞したOIST・沖縄科学技術大学院大学のスバンテ・ペーボ教授が4日、受賞の喜びと今後の展望を語りました。
スウェーデン出身で2020年5月からOISTの客員教授を務めるスバンテ・ペーボさん。
遺跡などに残る古代の骨を用いたDNA配列を特定する方法を継続的に研究し、人類の進化に関する発見が評価され、今年のノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
▽スバンテ・ペーボ教授:
『この1日と半日、圧倒されるような時間を過ごしましたなかなか研究の成果が出ないこともありましたが、それでもこうして研究を続けてこられたのもOISTのおかげです』
ペーボ教授はOISTでは現代人と古代人の遺伝子の違いを明らかにし、それが脳の働きにどのように影響しているのかを研究しています。
▽スバンテ・ペーボ教授:
『OISTは研究を行う環境が非常に良く、優れたリサーチグループがたくさんいる。特に神経生物学の分野では秀でていて、私たちの研究との協力も期待できます。OISTは研究を行う上では世界で最も良い施設のひとつです』
ペーボ教授は新型コロナの重症化リスクを低下させる遺伝子がネアンデルタール人から受け継がれたという論文を発表したことでも注目されています。
これまでは新型コロナの影響で沖縄に足を運ぶことが難しかったが、今後は頻繁にOISTを訪れより一層研究に力を注ぎたいと意気込みました。
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