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県漁連が泊魚市場で最後のセリ 

40年余りにわたって那覇市の泊魚市場で行われてきた県漁連のセリが糸満市に移転するのを前に,、7日最後のセリが行われました。

午前5時、鐘の音とともに仲買人たちの威勢のいい声が泊魚市場に響きました。マグロをはじめミーバイなど新鮮な近海魚、あわせて33トンが最後のセリに掛けられました。

県漁業協同組合連合会上原亀一会長
「42年間この場で流通の拠点としてセリ業務を執り行って参りました。これまでありがとうございました。また今後ともよろしくお願いします。」

1980年に開場した泊魚市場。県漁連は施設の老朽化などを理由に2000年ごろからセリ機能の移転計画を進め、11日からは糸満漁港でセリを開始します。

県漁連の職員「42年の歴史がきょう終わるのですが、来週からまた新しい沖縄の水産業の1ページが始まると寂しい想いもあるのですがワクワクする部分もある。」

糸満漁港の新市場は魚の床への直置きや解体が禁止されるなど衛生管理が徹底されます。

県漁連の職員「安心・安全な水産物を消費者の皆さんに届けることができる。」

仲買人「一番強みというか魅力的なのが高度衛生管理型システムで衛生面とかすごいしっかりしているところなんですよ。」

一方で、那覇市から距離があるため鮮魚の輸送に時間がかかることへの懸念もあるそうです。

「泊いゆまちの方が売り場なので、こっちの方だったらセリ落として直ぐに持ってこれるんですけど糸満だったら時差がありますから。そこらへんがちょっとデメリットですね。」

泊魚市場では那覇地区漁協が引き続きセリを行う予定で、併設された泊いゆまちも営業を続けます。

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