失明の高校生の代理人「県警の説明に全く納得できない」
今年1月沖縄市でオートバイに乗った高校生に失明する大けがをさせた疑いで男性巡査が書類送検された事件で、高校生の代理人が会見し「県警の説明は高校生の認識と異なるもので全く納得できない」と批判しました。
この事件は今年1月、沖縄市でオートバイに乗っていた高校生につかみかかり右目を失明する大けがをさせたとして、30歳の男性巡査が特別公務員暴行陵虐致傷の疑いで書類送検されたものです。
事件を巡って高校生の代理人が10日に会見し、「県警の説明は高校生の認識と異なるもので、全く納得できない」と批判しました。
▽高校生の代理人弁護士
「加害警察官の説明は二転三転していますが、少年は被害状況について一貫した説明をしています。それにもかかわらず沖縄県警の説明は少年の一貫した主張を認めず、あたかも少年に非があるかのような内容が含まれており、全く納得できません」
県警は、「男性巡査が『オートバイに停止を求めたが止まらずに向かったきた、走り去ったため高校生がけがをしたという認識は無かった』と供述した」と説明とする一方、高校生は一貫して「突然現れた警察官に棒のようなもので殴られた」と主張しています。
▽高校生の代理人弁護士
「職務質問するため停止を求めたが止まらなかったために少年に掴みかかったという行為を故意の暴行と認定しています。少年は突然物陰から出てきた男性巡査に殴られた。県警は「(男性巡査が)当初けがをしたという認識は無かったと弁解している」と説明しています。しかし右眼球破裂や右ほお骨骨折脳震盪などの重大な傷害を負っており、そのような弁解はおよそ信じがたい」
代理人によりますと、県警の報道各社に対する説明内容に高校生はショックを受けていて、母親は「息子の言っていることに誠実に目を向けてほしい」とコメントしました。
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