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肥料価格さらに上昇へ サトウキビ農家が大会

17日、サトウキビ農家の代表者などが肥料価格の高騰が続く中、このままでは農家の経営を続けることも危ういと窮状を訴えました。


県サトウキビ対策本部普天間朝重本部長
「ロシアのウクライナ侵攻や新型コロナウイルスといった世界の混乱に加え、急激な円安により生産資材価格の高止まりにより、生産現場では営業継続が危ぶまれる状況にあります。」

サトウキビ栽培に不可欠な化学肥料は、原料のほとんどを輸入に頼っていて世界情勢の不安定化と急激な円安の影響から価格水準はこれまでで最も高くなっています。

JAおきなわなどによりますと、2020年には1袋20キロあたり2000円以下だった肥料が、今年10月の価格では3539円に跳ね上がり、11月の価格改定ではさらなる値上げが決まっています。

国や県による補助もありますが負担が増えることに変わりはなく、大会ではサトウキビの価格維持や交付金による生産者の所得向上などを国に要請することが決まりました。

宮古島市城辺地区さとうきび生産組合砂川明寛組合長
「しっかりと国が補填していただかないと今からのサトウキビづくりは厳しくなると思う。サトウキビは、沖縄の宝だと思います。ですからこれは絶対になくしちゃいかんどうしても、国にはそれを訴えていかないといけない。」

サトウキビは県内の全耕地面積のおよそ半分、農家の7割が栽培する沖縄の基幹作物で、地域経済に密着した産業を守るために持続的な支援が求められています。

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