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「司法は役割放棄」国の違法な関与判断避けた最高裁判決に抗議

普天間基地の移設計画を巡って県の上告を棄却した最高裁判決を受けて、9日市民団体が抗議集会を開き司法は民主主義を守る役割を放棄していると批判しました。

この裁判は県の埋め立て承認の撤回を国土交通大臣が取り消したことは国の違法な関与に当たるとして県が訴えていたもので、最高裁は8日の判決で県に裁判を起こす資格がないと門前払いし、県の敗訴が確定しました。

松野官房長官
「沖縄県の訴えを不適法とする国の主張が最高裁判所に認められたものと認識をしております。」

9日那覇市では最高裁判決に抗議する集会が開かれ国の関与の違法性について判断せず国の主張を丸抱えした司法を批判しました。

オール沖縄会議・稲嶺進共同代表
「(司法が)民主主義を守るという大きな役割を放棄する。これこそが最も大きく裁かれるべき大きな罪ではないでしょうか。」

現在移設計画を巡る県と国の裁判は3件あり、県の原告適格を認めなかった今回の最高裁判決がこれら裁判にも影響する恐れもあります。

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