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高病原性鳥インフル21日にも防疫措置完了 感染拡大確認せず安堵の声も

金武町の養鶏場で高病原性の疑いのある鳥インフルエンザウイルスが県内で初めて確認された問題で、県は早ければ21日にも防疫措置を完了します。今回、感染が確認された養鶏場以外では異常は見られず養鶏農家からは安堵の声も聞かれました。

金武町の養鶏場では今月9日から採卵用のニワトリが大量に死に、今月14日、遺伝子検査の結果、高病原性の疑いのある鳥インフルエンザが県内で初めて確認されました。

養鶏場ではおよそ4万5000羽が飼育されていて、県はニワトリの処分と施設の消毒に乗り出しました。

鳥インフルエンザが確認された養鶏場から半径10キロ以内には養鶏農家が18戸あり、あわせて42万羽が飼育されています。

県は防疫措置として養鶏場から半径10km以内でニワトリや卵、飼育道具などの搬出を制限。家畜や飼料の運搬などのため区域を出入りする車両に対する消毒ポイントを4か所設置しました。

県の聞き取り調査で周辺の養鶏場では異常が確認されず、その後、卵や鶏肉の出荷が再開されました。

高病原性の疑いがある鳥インフルエンザが発生したことに生産者も衝撃を受けましたが、感染が広がらなかったことに安堵しています。

徳森養鶏場ノーマン裕太さん
「さすがにちょっと焦りましたね、緊張感が走って。(感染が広がらず)助かったという感じだと思いますね、みんな一生懸命やってはいますから。」

全国的に鳥インフルエンザが流行しやすく、渡り鳥が飛来するこの時期は生産者も毎年特に力を入れています。

徳森養鶏場ノーマン裕太さん
「今年に関しては異常なほどにすごいペースで全国的に鳥インフルエンザが広がっているので、今回発生した場所も決して疎かにしていたわけではないと思いますし管理とか。本当に運が悪かったとしか言いようがない。」

県は金武町の養鶏所のおよそ3万羽の殺処分を18日までに終えました。養鶏場の消毒など防疫措置は21日にも完了する見通しで、その場合、養鶏場から半径10km以内の搬出制限は年明け1月1日に、半径3km以内の「移動制限」は12日に解除されます。

県は引き続き鳥インフルエンザに対する監視を強め、県内の養鶏場や関係者に対し異常が見つかった際は早めに報告することと防疫の徹底を強く呼びかけています。

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