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鳥類飼育の動物園も対策強化 沖縄の鳥インフル 移動制限解除も警戒続く

先月、金武町の養鶏場で確認された高病原性鳥インフルエンザについて沖縄県は新たな感染が見られないとして養鶏場から半径3キロ圏内に設定された移動制限区域を12日に解除しました。

今シーズンは全国的に過去最悪のペースで感染が広がっていることから養鶏農家だけでなく鳥類を飼育する施設も警戒を強めています。

先月金武町の養鶏場から高病原性鳥インフルエンザが検出されたことを受けて、県はこの養鶏場で飼育されていたニワトリ約3万羽の処分と施設の消毒などの防疫措置を先月21日までに完了しました。

その後新たな感染は確認されておらず、県は12日午前0時に養鶏場から半径3キロ以内に設定された卵や鶏肉の「移動制限区域」を解除するとともに、防疫措置の一環として設置した金武町の消毒ポイントを撤去しました。

去年10月末からこれまでに沖縄を含め23の道県で高病原性鳥インフルエンザが確認され、殺処分されたニワトリなどの数は1091万羽と過去最も多くなりました。

世界中から集めた鳥類を数多く飼育している名護市のネオパークオキナワです。

▽ネオパークオキナワ・土井晃支配人※土には点がつく
「沖縄でもついに発生したかっていうところで、これまでも緊張感をもっていたのですがさらに緊張感が高まったなと感じました」

今シーズンは埼玉県や和歌山県など動物園でも鳥インフルエンザが発生していて、ネオパーク沖縄では来園者の靴を消毒するポイントを園内に複数カ所設けるなど対策を強化しました。

▽ネオパークオキナワ・土井晃支配人※土には点がつく
「発生時にどういう対処をしたか動物園同士で情報交換をしている。これまでも鳥インフルエンザに対するマニュアルを作成していましたので再度マニュアルを読み込んだり、万が一発生した時にどういった行動を起こすのかという訓練も行っています」

感染を防ぐために来園者にも注意を呼びかけています。

▽ネオパークオキナワ・土井晃支配人※土には点がつく
「農場に行かれた後に動物の飼育されている施設に行かないようにとか、皆さんと一緒に鳥たちを守って行ければなと思っています」

全国的に鳥インフルエンザが蔓延し県内への渡り鳥の飛来も確認されていることから、県は養鶏農家や関係者に対し引き続き防疫の徹底と異常が見つかった際の速やかな通報を呼びかけてます。

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