公開日

沖縄戦で学徒動員 戦争の悲惨さと平和の尊さを伝えた中山きくさん死去

戦争の悲惨さと平和の尊さを後世に伝えてきた語り部がまた1人旅立ちました。
沖縄戦に学徒として動員され自らの体験を語り継いできた中山きくさんが昨夜、がんのため亡くなりました。94歳でした。

中山きくさんは78年前の沖縄戦で県立第二高等女学校に在学中に傷病兵の看護にあたる「白梅学徒隊」の一員として戦場に駆り出されました。

戦後は自らの体験を語り継ぎ、戦争の悲惨さや平和の尊さを後世に伝えようと力を尽くしました。

▽中山きくさん 2015年の平和学習
「入口あたりにいた人たちは大変ひどい怪我をした人たちもいました。そうなりますと、恐怖心でもうそこにはおれません。私のような戦争のある人生を歩むなよと。命と平和は同じですよ、だから命を大切にするには平和な世の中を作らなければならない」

関係者によりますと中山さんは去年から肺がんを患っていて、病院で療養していましたが12日夜に亡くなりました。94歳でした。

あわせて読みたい記事 ヤンバルクイナ

あなたへおすすめ! クマノミ 小 クマノミ 大きい