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元学徒・中山きくさん告別式 平和を想うバトンを受け取る

今月12日、94歳で亡くなった元白梅学徒隊の中山きくさんの告別式が執り行われ、多くの参列者が別れを惜しみました。

▽中山きくさん 去年6月23日の白梅慰霊祭にて
「悲惨な戦禍に巻き込まれて尊い命を失われ、かけがえのない人生を絶たれた皆様のご無念を察し断腸の想いにかられます」

中山さんは78年前の沖縄戦で学友22人を失った自らの体験をもとに、戦争の悲惨さや平和の尊さを伝える活動に力を尽くしました。

17日に那覇市で執り行われた告別式には多く人が参列し別れを惜しみました。

▽白梅同窓会・武村豊さん
「戦争に対する考え方もそれから家族に対する考え方、たくさんたくさんいろいろなことを教えてもらいました」

▽元学徒の証言を継承する若梅会・いのうえちず会長
「『思っているだけでは平和は来ない。行動しなさい』といつもおっしゃっていました。受け継いでいくものは変わりませんので、これまで通りに白梅学徒隊の沖縄戦を語り継ぐという気持ちです」

▽沖縄尚学高校地域研究部3年 登川拓磨さん
「自分たちは部活で継承活動をやっているんですけど、そのきっかけとなったのがきくさんの活動だったので、本当に悔やまれる気持ちでいっぱいです」

▽ひめゆり平和祈念資料館・普天間朝佳館長
「優しさの中にも強さがある方で、全女子学徒のことをしっかりと後世に伝えていこうと活動・尽力なさった。本当に尊敬すべき先輩だなと思っています」

中山さんが力の限り伝えてきた平和への想い。バトンは今を生きる私たちに託されました。

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