ユニバーサルデザインタクシーの現状と課題
車いすで乗り降りできるユニバーサルデザインタクシー、通称「UDタクシー」。障害がある人や高齢者などの重要な交通手段として県内でも普及が進められています。
UDタクシーとはセダンタイプよりも乗り口がや車内が広く、スライドドアになっていて車いすに座ったまま乗り降りができるつくりになっています。
全国で普及が進められ沖縄県内で導入されている数はおよそ350台と全体の10%。
その操作方法を熟知している乗務員が少ないことが課題となっています。
19日、県ハイヤー・タクシー協会が開いた研修には40人が参加し、スロープの設置方法や車いす利用者の安全な車内への移動などのレクチャーが行われました。
▽女性乗務員
「ちょっと重かったんですけど力の入れ具合で一応私でもできました」
後部座席の下からスロープを取り出して設置し、ゆっくり安全に客を乗せしっかりとシートベルトを締める。
初めてだと20分以上かかる場合もあります。
▽男性乗務員
「見ているときはちょっと難しいかなと思っていましたが案外スムーズにできました。ちょっと自信つきました」
▽男性乗務員
「意外と難しかったです。でも一度やればある程度コツが掴めそうですので、大丈夫じゃないですかね。UDタクシーで頑張ろうと思いますので」
協会は「ユニバーサルドライバー研修」として10年前からこれまでに十数回開催してきましたが、約5600人の乗務員のうち受講したのは360人ほどです。
操作ができない乗務員が車いすの客の乗車を拒否してしまうケースもありました。
▽県ハイヤー・タクシー協会・津波古修事務局長
「まだまだ全体の乗務員数からすると少ない状況ですので、来年度以降も多くの機会を設けていきたい」
障害者や高齢者など交通弱者が移動手段として安心して利用できるよう、UDタクシーを積極的に導入するとともに操作できる乗務員を増やしていくことが望まれています。
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