旧正月の沖縄 「春節」の旅行需要は?
1月23日は旧暦の1月1日、旧正月でした。中華圏の国や地域では「春節」と呼ばれる連休が始まり沖縄で休暇を過ごそうと外国人観光客が続々と訪れています。
県内でも旧暦文化の根付く海人のまち・糸満市では今年1年の豊漁や航海安全を願って漁船に色鮮やかな大漁旗が掲げられるなど、旧正月を祝う風景が見られました。
去年10月から本格的に国際線が再開した那覇空港には台湾や香港、韓国から合わせて12便の直行便が到着しました。
▽台湾からの観光客
「台湾のお正月ですので、旦那さんも休み取れますので、去年の7月に予約を取りました。(海外には)3年ぶりですね、2020年からずっと出られなかったので」
那覇市のホテルでは沖縄の魅力を感じてもらう新たな取り組みとして、琉球古典芸能の演舞で宿泊客をもてなしました。
▽台湾からの観光客
「(舞踊は)とても美しく楽しめました、子どもたちもとても気に入っています」
沖縄観光コンベンションビューローの試算では今月の沖縄を訪れる海外からの観光客は2万2000人と見込まれ、運航を再開した路線では今後も需要が高まる見通しです。
一方、政府は水際対策の一環で中国本土から那覇への直行便や台湾・香港などの増便を認めておらず、国際クルーズ船の寄港も再開していません。
2019年の春節を含んだ2月は24万人余りの外国人観光客が訪れたことを踏まえると、1月の2万2000人はその10分の1程度となっています。
ハイアットリージェンシー那覇沖縄でもコロナ前と比べると海外からの宿泊客は1割から2割に留まっていますが、中野一良総支配人は行動制限の無い状況に回復の兆しを感じています。
▽ハイアットリージェンシー那覇沖縄・中野一良総支配人
「我々としてはいろいろな国の言葉が聞こえてくるのでとても嬉しく感じています。沖縄の魅力を再発見してもらうことと、リピートしていただくこと。量を求めるのではなく質をしっかり高めて沖縄にまた来たいと思っていただけるような対応を心がけています」
観光事業者は徐々に回復するインバウンド需要に期待を膨らませています。
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