寒い朝の豆腐づくり
数年に一度の強い寒気が流れ込んだ沖縄地方。
25日の夜明け前の午前5時半、西原町の工場には寒さに耐えながら豆腐づくりに励む人の姿がありました。
パックに詰めて熱湯で殺菌処理を施した後、食中毒の原因となる菌を増やさないよう冷たい水で一気に冷やします。
▽池田食品・與儀安洋さん
「きょうはまた一段とぐっと冷え込んだのでやっぱり冷たいですよ。冷水を触ると手がやっぱりかじかみますね」
沖縄地方は大陸の高気圧の張り出しに伴う寒気の影響で24日夜から25日朝にかけて冷え込みました。
▽普天間歩記者
「那覇市首里、もうすぐ午前1時半です。温度計が示しているのは・・・6.9℃。底冷えするような寒さです」
国頭村奥では24日午後10時過ぎに最低気温5℃を観測し、南城市糸数でも午前1時過ぎに5.5℃まで下がるなど、各地でこの冬一番の寒さとなりました。
午前6時過ぎ、西原町の豆腐工場では出荷に向けた作業が始まり、配達員が出来立ての豆腐をトラックに積めこんでいきました。
▽配達員
「(手が)痛いです。感覚がもうないです。でもきのうより風がないのでいいかな」
寒さに耐えて作った豆腐を乗せたトラックが次々と県内各地へと出発しました。
▽池田食品・與儀安洋さん
「厚揚げ豆腐、ゆし豆腐などやっぱり温かいのが欲しくなるのかなと思うので。たくさん豆腐を召し上がってほしいなと思います」
数年に一度の寒気から一夜明け、吹き荒れた風は次第に弱まり、時折日も差す穏やかな天気となりました。
一方、ストーブの前でおもいっきり背伸びをしてお腹を暖めているのは名護市にあるネオパークオキナワのワオレムールです。
縞模様の長い尻尾が特徴のワオレムールは、もともとアフリカのマダガスカルに生息しているため寒さに弱く、ネオパークオキナワでは毎年11月頃からストーブを設置しています。
▽ネオパークオキナワ橋本美帆さん
「10度以下になると震えちゃったりとかしちゃうので、最低気温が20度以上にならなければ、3月くらいまではずっと(ストーブ)つけています」
沖縄地方は26日にかけて寒気は一旦緩みますが27日から再び冬型の気圧配置が強まり気温が下がる予想です。
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