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沖縄だけの問題じゃない 東京都国分寺市でもPFOSの血中濃度が全国平均の4倍超

県内のアメリカ軍基地周辺などで高濃度で検出されている人体に有害な有機フッ素化合物PFAS。この問題は沖縄だけではありません。
市民団体が東京都国分寺市の住民の血液を調査したところ、PFOSの血中濃度は全国平均の4倍を超えることが明らかとなりました。

東京都の多摩地区にある国分寺市と府中市の浄水所では、2011年から2018年度まで国の暫定目標値50ナノグラムの最大で3倍を超える汚染が確認されています。

住民への影響を調べようと血中濃度調査を実施した市民団体は30日、会見を開き現時点で分析を終えた国分寺市に住む65人のPFOSの血中濃度の平均が、環境省の調査による全国平均のおよそ4.2倍に上ることが明らかとなりました。

京都大学原田浩二准教授:
「泡消火剤を使っているところでPFAS汚染が起こるということは常識みたいになっています」「ここで起こっているのは横田基地から地下水の汚染が起こっていると」

分析を担当した京都大学の原田准教授は、行政は土壌調査などを実施して汚染源に対し対策を講じる必要があると指摘しました。

市民団体によるPFASの血中濃度調査は2022年、県内でも実施され、宜野湾市や金武町など対象となった7つの地域全てで全国平均を超えました。

市民団体は今回調査が実施された東京の市民とも連携して、国によるさらに詳細な調査の実施などを働きかけていくとしています。

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