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教職経験のないペーパーティーチャー積極採用へ 深刻な教員不足解消に向けて

学校現場で教員不足が深刻化する中、県は教員免許を持っていても教職経験がない人などいわゆるペーパーティーチャーの採用に力を入れることにしています。

県教育庁によりますと、県内の公立小中学校と高校、それに特別支援学校で去年10月現在、96人の教員が不足しています。

1月には那覇市の小学校で病気で休んだ担任に代わる教職員が確保できず学校長の判断で別のクラスに児童を振り分けていたことがわかりその後、同様のケースが21校に上ることが判明するなど教員不足が深刻です。

こうした中、県は教員不足の解消のために教員免許を持っていても実際には教職経験がない人や教職経験があるものの様々な理由で教職を離れているペーパーティーチャーの積極的な採用に乗り出しました。

県教育庁学校人事課城間優管理監「毎年一定程度教員は採用しているんですけども、退職者数、特別支援学級の増加に対して教員の数が足りていない」

4日に教員の仕事に興味のあるペーパーティーチャーを対象にセミナーを実施する予定で、これまでに101人が参加を予約しています。

県教育庁学校人事課城間優管理監「実際に勤める際にはどういうところが課題ですかとか、様々な質問にお答えできるように教壇に立ってみたいという方の不安を少しでも解消できれば」

県教育庁では教員採用試験の受験年齢の上限を45歳から59歳に引き上げるなど教員不足の解消に向けた取り組みを加速させ、同時に長時間勤務解消など学校現場の労働環境の改善にも力を入れていくことにしています。

23年度からは「働き方改革推進課」を新設し労働環境の改善やメンタルヘルス対策に繋げます。

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