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糖蜜で黒く染まる伊是名島の海 製糖工場から大量流出か 

伊是名村の製糖工場でサトウキビを絞った際に出る大量の糖蜜が海に流れ出しました。流れ出た量は不明で、養殖のアーサも黒く染まり漁業への影響は避けられません。

真壁進カメラマン「海岸線が黒い糖蜜に覆われているのが上空から確認できます。」

伊是名村の海岸から沖に向かって幅200メートルおよそ1.5キロにわたって海が黒く染めているのは、伊是名製糖工場から流れ出した糖蜜です。

糖蜜はサトウキビを絞った際に出る液体で2日夕方、海に流出していると住民から製糖工場に連絡があり事態が発覚しました。養殖場のアーサも黒く染まり周辺では糖蜜の甘い匂いが漂っているということです。

2日夕方JAおきなわが会見し、糖蜜が流出した経緯を説明しました。

「伊是名村の皆様には多大なるご迷惑をお掛けすることとなり心よりお詫びを申し上げます。」

JAおきなわによりますと伊是名製糖工場では1月水が混じって売り物にならなくなった糖蜜900トンの処分を決め、1日から2日にかけて所有する畑と沈砂池に合わせて348トンの糖蜜を撒きました。

ところが何らかの理由で沈砂池の側にある側溝から糖蜜が流れ用水路を通じて海に流れ出したとみられ、これまでに流出した糖蜜の量は分かっていません。

養殖されたアーサの被害の全容はいまだ把握できておらず、JAおきなわは漁業被害を調査するとともに糖蜜が海に流出した原因などを調べています。

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