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「元顧問の執拗なパワハラあった」部活生自殺 遺族が県提訴
2021年、県立高校の運動部でキャプテンを務めていた当時17歳の男子生徒が自ら命を絶った問題で、生徒の遺族が9日、元顧問によるパワーハラスメントが原因だったとして県に対しおよそ1億4千万円の損害賠償を求め提訴しました。
この問題は2021年1月県立高校の運動部でキャプテンを務めていた当時17歳の男子生徒が自ら命を絶ったものです。
訴状によりますと顧問だった男性教諭は生徒を叱りつける際、「気持ち悪い」「キャプテンを辞めろ」などと人格を侮辱したり威圧したりする発言があったほか、部活動以外の時間にも生徒に対し雑用を強要したりしていたということです。
こうした元顧問による暴言を伴う激しい叱責などが原因で生徒は自殺を選ばざるを得ない心理状態になったとして、遺族は9日、県に対しおよそ1億4千万円の損害賠償を求めて那覇地方裁判所に訴えを起こしました。
提訴にあたって遺族は「1人の指導者からの暴言や侮辱も明らかな体罰だということ、指導という名の執拗なパワーハラスメントがあったことを認めてもらいたい」とコメントしています。
県教育委員会は元顧問について精神的な負担を与える言葉を用いて叱責する不適切な指導を繰り返したとして、2021年7月に懲戒免職としています。
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