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八重山の透析医療体制改善へ 看護師など4人増員の方針

深刻な人手不足でひっ迫する八重山の透析医療体制の改善に向け県も動き出しました。9日石垣市で開かれた協議会では県から看護師を増員する方針や地域の透析医療を支える体制を構築する考えが示されました。

八重山圏域では県立八重山病院など3つの医療機関が透析医療を担っていますが、看護師などの不足で新たな患者が受け入れられない状況に陥っています。

再三スタッフの増員を求めてきた県立八重山病院では県が来年度の増員数を1人としたことに院長が反発し辞意を表明するなど混乱も生じています。

9日夜石垣市では県や地域の医療関係者らが現状と課題を話し合う協議会が開かれました。

よなは医院・与那覇朝樹院長「いまの一番の問題はハード(透析設備)がそろっても、人材、人員がいないんですよね。それで透析が困難になっているというのが新たに出てきた問題です。」

透析医療に関わる医師からは「このままでは透析医療はパンクする、余裕を持った対応を」と切実に訴えました。これに対し県からは県立八重山病院に来年度、看護師3人と専門の技士1人を増員することが報告されました。

また地域で透析医療を維持出来なくなった場合に備え応援に入れる医療機関をリストアップしておくほか県外から看護師を呼び込むため一定期間勤務することを条件に助成金を支給する制度を来年度から開始する方針が示されました。

与那覇朝樹院長「具体的な解決策っていうのはまだ出てはいないんですけれども、これをきっかけにまた医療従事者が石垣とか離島に集まってくれたりして協力できる体制を構築できればと思います。」

「このままこういった形で八重山だけじゃなくて、宮古、北部も同じ問題を抱えているので、これから進んでいけばいいかなと。」

このほか参加者からは地元で医療従事者を育成できる体制づくりや支援を求める声が上がりました。

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