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児童買春容疑の警察官を送検 子どもを守るべき立場の犯行に非難も

女子中学生に現金を渡しみだらな行為をしたとして逮捕された県警本部の警視の身柄が那覇地検へと送られました。

青少年を守る立場の警察官の犯行に非難の声が上がっています。

3日午後に那覇地検に送検されたのは県警本部の警備部の警視・諸見里大志容疑者(45)です。

諸見里容疑者は先月15日、SNSで知り合った13歳の女子中学生が18歳未満であることを知りながら、県内の駐車場に止めた車の中で現金を渡してみだらな行為をしたとして児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いが持たれています。

警察は捜査に支障が出るとして諸見里容疑者の認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと容疑を大筋で認めているという事です。

性犯罪に詳しい琉球大学法科大学院の矢野恵美教授は青少年を守るべき存在である警察官による犯行を強く非難しています。

▽矢野恵美教授
「誰もこの組織を信用したり、通報したりすることができなくなる」

国の法制審議会が去年10月に示した刑法改正案では、性行為の同意を自分で判断できるとみなす「性交同意年齢」が13歳から16歳に引き上げられています。

▽矢野恵美教授
「子どもは性的な行為に関して誰とどんな性行為をするかと決める権利もあるけど、その前提として(性)教育がされていなければ自分で適切に決めることはできない。保護しなければならないということが法律上も世界的にも言われている」

矢野教授は、警察の中で子どもは守られるべき存在だという認識を深めるための研修や教育を徹底するよう訴えました。

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