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5000万円収受疑惑の那覇市議会議長が辞職 これで幕引き?

那覇市の市有地の交渉を巡り不動産業者から現金を5000万円を受け取った久高友弘議長について、那覇市議会はきょう議長職の辞職を全会一致で認めました。

政治とカネを巡る疑念は払しょくされておらず有識者は「説明責任が果たされず、議会の信頼をも揺るがす」と指摘しています。

那覇市議会の久高議長は一般女性が所有権を主張している市有地の交渉をとりまとめる名目で2021年に不動産会社の代表から現金5000万円を議長室で受け取った疑いがもたれています。

久高議長は市有地を調査する費用として現金を受け取ったことを認めましたが、那覇市が公開する昨年度の政務活動費収支報告に市有地の調査に関する記載はありません。

議長は市議会に対し、現金は一般女性の後見人が管理していて何に使われているかわからないと説明しましたが、政治とカネの問題などに詳しい専門家は疑念は残ったままと指摘します。

▽全国市民オンブズマン連絡会議代表幹事・浅井亮弁護士
「金の受け渡しが議長室でされたなかで、市民としては議会や市の行政に影響を及ぼすためだったんじゃないかと疑念が残る。議員という立場である以上は説明責任がある」

久高議長は「一身上の都合」を理由に議長職の辞職願を提出し、7日に全会一致で議長職の辞職が認められました。

久高議長は7日の本会議を欠席し姿を見せませんでした。

▽全国市民オンブズマン連絡会議代表幹事・浅井亮弁護士
「議会としても積極的に説明責任を果たしていくために本人に大して説明を求める姿勢があってもいいと思う。(政治が)市民と切り離されていく、縁遠い存在になる」

専門家は真相が解明されないまま幕引きされれば議会や行政運営の信頼を揺るがすと指摘していて、政治とカネの疑惑の究明が求められています。

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