インバウンド回復に向け大きな一歩 沖縄に3年ぶり国際クルーズ船寄港
インバウンドの回復に向けて大きな一歩です。新型コロナウイルスの影響で中断されていた国際クルーズ船の受け入れが再開され、きょう3年ぶりに石垣港に寄港しました。
8日朝に石垣港に入ったのは台湾の基隆を出港した国際クルーズ船「ウエステルダム」です。
去年11月にクルーズ船の業界団体がコロナ対策の新たなガイドラインを策定して以降、国際クルーズ船を県内で受け入れるのは初めてで石垣港への寄港は3年ぶりです。
ウエステルダムの乗客1900人は観光バスやタクシーに乗り込み島内の観光に出発しました。
▽県ハイヤー・タクシー協会八重山支部・伊良皆高司支部長
「やっと戻ってきたという感じです。3年ぶりですがこれから始まっていくと期待感がすごくあります」
市内の商店街からもクルーズ船の寄港を歓迎する声が聞かれました。
▽公設市場で働く人
「今こうしてお客様がたくさんいらっしゃっていることをすごく嬉しいと思いますし歓迎しています。一方で人手不足の心配もありまして、お客様をおもてなしできるような環境を整えていきたい」
県によりますと今月は石垣港と那覇港であわせて9回国際クルーズ船が寄港する予定でウエステルダムは9日に那覇クルーズターミナルにも寄港します。
国際クルーズ船の再開はインバウンドの回復に向けた大きなカギとなります。
国土交通省によりますと、コロナ前の2019年に外国の企業が運航するクルーズ船の国内への寄港回数で全国最多だったのは那覇港の251回。
石垣港と平良港が146回で4位と沖縄は高い人気を誇っていました。
クルーズ船などの海路で沖縄を訪れた海外からの観光客は125万人とインバウンド全体の4割を占めました。
▽沖縄観光コンベンションビューロー海外・MICE事業部・米谷保彦部長
「空路で来ていただくよりもクルーズできていただくほうが観光消費額が高いという調査結果も出ていました。(今後は)沖縄観光の質を上げていくようなところに貢献するクルーズにも注目して働きかけていきたい」
クルーズ船で訪れる外国人観光客が魅力を感じるようなコンテンツを揃えて観光収入につなげていくことが重要なポイントとなりそうです。
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