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「足場になるもの置かないで」子どもの転落事故を防ぐ

愛知県名古屋市で2歳の双子の男の子が自宅マンションの窓から転落して亡くなる痛ましい事故がありました。窓やベランダから子どもが転落するのを防ぐためにどのような対策が必要なのでしょうか。
名古屋市のマンションで双子の男の子が転落したとみられる窓の近くには窓枠とほぼ同じ80センチメートルほど高さの棚があったということで、警察は2人が棚によじ登って窓を開け、誤って転落した可能性があるとみて調べています。
消費者庁によりますと、窓やベランダから子どもが転落して死亡する事故は2020年までの5年間で47件起きています。
子どもの事故防止に向け啓発などを行うNPO「SAFE KIDS JAPAN]が2017年に行った調査では転落防止の対策をしている家庭は3割弱に留まり70%が「何もしていない」と回答しました。
SAFE KIDS JAPAN・大野美喜子理事
「自分のお子さんに起こるとは思っていないので(多くの保護者が)なかなかすぐに行動しない。窓の下にベッドとかソファ、今回の棚みたいに足がかりになるものがないかどうかきちんと確認・配置を変えるというのも大事ですし、子どもの手が届かないところに鍵をつけることも大切」
転落事故は窓を開けて過ごしやすい初夏や秋の時期に多くなる傾向があります。
窓の周囲やベランダの手すり近くに棚や椅子、エアコンの室外機など足場なるようなものがないか確認するとともに、ホームセンターなどで購入できる「補助錠」を窓に取り付け、子どもが開けられないようにすることも有効な対策です。
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